ニュースリリース

2023年5月15日プレスリリース

<園田学園女子大学とハナマルキの共同研究>液体塩こうじを摂取したマウスで 内臓脂肪重量が有意に減少することが判明

ハナマルキ株式会社(本社:長野県伊那市、代表取締役社長:花岡周一郎、以下当社)は、

園田学園女子大学と共同で、液体塩こうじがマウスの内臓脂肪および腸内環境に与える影響について研究を行いました。

その結果、液体塩こうじは高脂肪食マウスの脂肪蓄積抑制効果を示すことが判明しました。

本研究成果については、第77回日本栄養・食糧学会大会にて発表いたしました。

 

【研究の概要】

まず、液体塩こうじはハナマルキ㈱の業務用減塩タイプを使用しました。

対象のマウスには、5週齢の雄性C57BL/6JマウスをLF群(低脂肪食)、HF群(高脂肪食)、

Salt群(高脂肪食+1.2%食塩)、S-Koji群(高脂肪食+20%液体塩こうじ)の4群(n=8)に分け、

28日間、ペアフィーディングにて飼育しました。

 

試験期間中は飼料摂取量および体重を毎日測定し、試験終了時にイソフルランにて麻酔後、断頭採血により解剖。

摘出した腸間膜脂肪、腎臓周囲脂肪、精巣周囲脂肪の重量を測定後、

それらの重量を合算することで総内臓脂肪重量としました。

また盲腸から盲腸内容物を取り出し1%濃度に水で希釈してpHを測定しました。

結果、試験終了時の体重は、LF群と比べるとHF群、Salt群、S-Koji群ともに有意に増加しました。

またHF群、Salt群、S-Koji群の間には有意差が認められず、

液体塩こうじの摂取において体重が低下することはありませんでした。

 

一方、総内臓脂肪重量ではSalt群とHF群に有意差は認められませんでしたが、

S-Koji群はHF群と比べて有意な低下を示し、特に精巣脂肪重量において顕著な低下を示すことがわかりました。

盲腸内容物のpHは、有意差は認められないもののS-Koji群が最も低値を示し、

マウスの腸内環境における細菌叢の変化が推測されました。

食塩の摂取ではその効果は認められないため塩こうじに含まれる食塩以外の成分の関与が示唆されました。

 

 

【今回の研究結果から】

液体塩こうじのマウスに対する脂肪蓄積抑制効果を確認することができました。

当社は引き続き、液体塩こうじの効果の研究に取り組み、国内外への普及に繋げてまいります。

 

【研究概要】

研究題目:液体塩こうじがマウスの内臓脂肪および腸内環境に与える影響

研究実施者:園田学園女子大学 長松 真由、本多 奈保子、渡辺 敏郎

ハナマルキ株式会社 山本 英作、千葉 智

研究内容:ハナマルキ㈱の業務用減塩タイプ 液体塩こうじを使用し、

5週齢の雄性57BL/6JマウスをLF群(低脂肪食)、HF群(高脂肪食)、

Salt群(高脂肪食+1.2%食塩)、S-Koji群(高脂肪食+20%液体塩こうじ)の4群(n=8)に分け、

28日間、ペアフィーディングにて飼育。

本研究は相互に秘密保持契約を締結した奨学寄附研究となります。

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