PROJECT STORY プロジェクト
ストーリー

  • “二層ラベルを開発” マーケティング部
    ブランド戦略室
  • “目指すは
    採用率100%”
    東日本支店 営業一部
  • “世界の基礎調味料へ” 加工業務用販売統括部
    特販部
  • “提案できない
    国はない”
    海外営業部
  • “調理から支える
    海外展開”
    テクニカル
    サポート室

プロジェクト・液体塩こうじ
〜目指すは「食の産業革命」〜

ハナマルキが独自で開発した「液体塩こうじ」。 伝統調味料である「塩こうじ」を搾り、液体化することで 使いやすさ、使用用途の拡大を実現した。 2012年発売以来、着実に売り上げを重ね、 今後も国内外への展開を進めていく。 目指すところは「食の産業革命」だ。 これまで「液体塩こうじ」を育ててきた社員たちの挑戦と決意を辿るー

開発のきっかけは
お客様からの一言。

開発のきっかけは消費者から届いた「塩こうじの液体タイプがあればいいのに」の一言。塩こうじブームが盛り上がっているうちにと、すぐに開発がスタート。粒タイプの塩こうじに遅れることわずか半年で液体塩こうじは発売までこぎつける。今ではハナマルキを代表する商品となった「液体塩こうじ」。発売後も様々な調理効果が発見され、外食産業での採用も増加するなど、国内外のシェフたちに注目されている。だが、発売当初から順調そのものというわけではなく、塩こうじブームが去ってから商況が落ち込むこともあった。取引先からは「売場には粒タイプの塩こうじがあるから必要ない」「どうやって使うかわからない」と言われ、営業も逆境に立たされた。そんな時も社員は液体塩こうじの持つ力を信じ、部署間の壁を越えて「どうやったら売れるか」を意見を出し合い、また、各社員が自ら店頭に立って液体塩こうじを販売するなど、必死に販路拡大に取り組んだ。これまでも、もちろんこれからも社員一丸となって「液体塩こうじ」を広げていく。

〈塩こうじ新聞〉で情報発信。
「この商品に関わることがうれしい」

マーケティング部 ブランド戦略室 商品企画担当

2012年春の粒タイプ発売から塩こうじに携わり、液体塩こうじ新発売時もラベルデザインで販促を担当した。当時から液体塩こうじのポテンシャルは感じていたという。「使い方がよくわからないというお声が多かったのですが、一度使っていただくとその魅力や価値を感じてもらえる商品。メニュー訴求が鍵だと思いました」。そこで新たにメニュー開発会社やレシピサイトなどにもアプローチを開始。印刷会社とタッグを組み、ボトルのラベルを2層にし、情報量の大幅増に挑んだ。“ぺらっとめくると裏面にレシピ“として展開したラベルは伝統あるコンペで賞に輝いた。産休を挟み、一旦担当を離れた彼女が復職後に携わり、今も継続しているのが〈月刊塩こうじ新聞〉。話題は塩こうじのことのみ、すべてを1人で担当。取材も行い、大小様々な情報を発信している。「ずっとこの商品に関われるのがうれしくて。手をかけてみんなで塩こうじを育てている状態です」と母の顔で笑った。

マーケティング部 ブランド戦略室 商品企画担当

「一家に一本の基礎調味料」を
実現するためにまだまだチャレンジは続く。

※2020年9月にボトルリニューアル

東日本支店 営業一部 家庭用商品担当

東日本支店 営業一部に所属し、入社以来、家庭用商品の営業一筋。発売当初はバイヤーとの商談も苦労の連続だった。液体タイプではない、粒タイプの塩こうじの色は「白」だが液体塩こうじの液色は「ゴールド」。液体塩こうじを見て「これが塩こうじ?色が違う」という反応が多く、当初は説明に時間を要した。また「粒タイプの塩こうじと変わらないからいらない」と言われることも。浸透力や使い勝手の良さなど、液体だからこその特長は数多くあるのだが、導入を実現するのはそう簡単なことではない。提案に行き詰った時にヒントを得ていたのが、社内の部署横断で実施している「塩こうじ会議」。この会議では参加者全員で塩こうじをどう提案していくかを議論する場で、現在も続いている。夢は液体塩こうじをどの家庭にも1本ある調味料にすること。それだけの商品だと思う。バイヤーに何度でも説明を繰り返す。諦めはしない。先日、7年間提案を続けたお客様に液体塩こうじを採用いただいた。うれしかった。だが、量販店、スーパーへの採用率100%を目指す彼にとってはあくまでも通過点だ。

東日本支店 営業一部 家庭用商品担当

今後はクリーンラベルが主流に。
時代が液体塩こうじを求めている。

加工業務用販売統括部 特販部 業務用商品担当

加工業務用販売統括部では、業務用領域の営業を担当。外食・中食産業へ液体塩こうじの提案を行っている。液体塩こうじの販売を始めた当初は苦戦した。「塩こうじのブームは終わった」という声も多く、提案すら聞いていただけない。最盛期は数十社が参入し競争が激しく、塩こうじ自体に良いイメージを持たない人もいた。雑味や麹臭を抑えたハナマルキの塩こうじ。それを圧搾した液体塩こうじは殆どクセがない。使ってもらえばわかる。新規開拓のために何軒もの飲食店に飛び込み営業をしたことがあった。その中ですでに液体塩こうじを使用してくれていた店舗があった。うれしかったし、励みにもなった。そんな苦闘を続けているうちに、採用事例が重なってきた。まだ満足はしていないが、液体塩こうじは「世界の基礎調味料になる」と確信している。現在、世界的なトレンドである「クリーンラベル」の流れが日本にも広がり、自然の力による様々な調理効果を持つ液体塩こうじは、添加物の代替としての期待も大きい。わかりやすい表示やシンプルな原材料やが支持される時代。液体塩こうじのニーズはさらに高まるはずだ。

加工業務用販売統括部 特販部 業務用商品担当

液体塩こうじを世界の調味料へ。
プロを中心に海外でも確かな手応え。

海外営業部 欧州・中東・アジア担当

海外営業部では欧州・中東・中国を除くアジアを担当している。国内営業とは異なり、業務用・家庭用の区別はない。その国・地域のあらゆるチャネルで、すべてのハナマルキ商品を扱う。「海外では『塩こうじ』はまったく知らない、聞いたことがない、という調味料。説明には苦労しました。その色から、油や酢と誤解されることもありました」。一方で、液体塩こうじは肉や魚の下味や味付けに使える〈汎用性の高い〉調味料であることから、国を選ばない商品、どの国にでも提案ができる。最近では、フランスやイタリアの一流シェフが絶賛、世界のホテル、レストランでの採用が始まっている。印象的なエピソードとして、欧州のあるシェフにSNSで液体塩こうじを紹介いただいたことがあり、その惚れこみようを見て驚き、自信を深めたと語る。「この商品は世界で通用する。現地のメインストリームで日常的に使用される調味料にもなれる。世界中に広がる姿を自分の目で見たい」。世界への挑戦は始まったばかりだ。

海外営業部 欧州・中東・アジア担当

コーポレートシェフが挑む、
世界の料理とのマッチング。

テクニカルサポート室 コーポレートシェフ

テクニカルサポート室は、塩こうじの分析や調理効果を調べる〈調理化学〉とメニュー開発や調理を担う〈調理技術〉の両輪で業務用営業を支援する部署。液体塩こうじの拡大戦略の一つとして誕生した。フレンチのシェフだったが2015年秋にハナマルキに転職。彼の豊富な経験と知識は商談の後押しになった。液体塩こうじは海外でのニーズも高く、タイでは何度も現地企業へのプレゼンを行った。「8品ほど試食メニューを出しましたが初日の反応が悪く、頭が真っ白に。あと6日のため、メニューを見直しました」。夢でうなされるほど、追い込まれた。反応の良いものだけを残し、開発した新メニューに入れ替える。そして、また反応をみる。これを愚直に繰り返した。「タイと日本では好みの食感や塩分濃度も違う。世界の広さを知りました」。今ではタイでのプレゼンの評判も上々だ。タイ工場も稼働し、海外展開はさらに拡大。テクニカルサポート室とシェフへの期待は増す一方だ。

テクニカルサポート室 コーポレートシェフ

手探りの状態から、様々なチャレンジをし、 ハナマルキの社員が一丸となりゼロから育てた、液体塩こうじ。 その可能性は、夢は日々広がっているー 次はあなたの番です。 私たちと一緒に、世界に向けて「食の産業革命」を起こしましょう。 積極的に、新しいチャレンジを。

※所属部署や取材内容は、2019年当時のものです。

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