みその起源

みその起源は古代中国の「醤(しょう/ひしお)」だという説が有力です。醤は獣肉や魚肉をたたき潰して、雑穀の麹と塩・酒を混ぜて壷に漬け込み、熟成させたものといわれており、いまのソースや醤油のような使い方をしていたようです。紀元前1世紀頃になると、大豆や雑穀と塩を発酵させた「豉(し/くき)」が文献に登場します。

日本に伝来したのは飛鳥時代の7世紀頃だといわれています。醤の文字が初めてみられるのは「大宝令」(701年)。そこには中国にはない「未醤」という言葉が書かれており、これは日本人が醤に工夫を加えた新しい調味料で、みその前身ではないかと考えられます。みその音は「みしょう」が変化したものだと想像できます。