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塩こうじを世界で初めて液体化

CHALLENGE

チャレンジ

お客様の「塩こうじの液体タイプがあったら便利なのに」
という意見に対し、塩こうじから粒をなくして解決を目指す。

塩こうじは、2011年後半頃にメディアなどで取り上げられ、多彩な利用法で人気を博すようになり、塩こうじを利用したさまざまなレシピが書籍や料理教室で公開された。そんな中、お客様から「塩こうじの液体タイプがあれば便利なのに」との一言が。塩こうじブームが盛り上がっているうちにと、すぐに開発がスタートした。

IDEA

アイデア

伝統調味料である「塩こうじ」を搾り、液体化することで
使いやすさ、使用用途の拡大を実現。

もろみを圧搾して日本酒や醤油を作るのと同様に、塩こうじも圧搾して液体にすれば良いという着想に至り、 構想からわずか半年で液体化を実現した。 浸透力や使い勝手の良さなど、液体になったことで、 粒タイプの塩こうじでは解決できなかった数多くのメリットも生まれた。

RESULT

リザルト

日本国内のみならず、海外にも広がる「液体塩こうじ」。
「食の産業革命」を目指す。

2012年の発売開始後もさまざまな顧客ニーズに対応し、液体塩こうじの減塩タイプや低菌数タイプを開発。 肉や魚の下味のみならず、味付けにも使用できる汎用性の高い調味料であることが徐々に浸透していき、スーパー・量販店での販売に加え、加工食品、飲食店、惣菜製品への採用も拡大していった。
また、2015年から海外への展開にも力を入れ、世界各国で液体塩こうじが採用されている。2020年には海外の液体塩こうじの供給基地として、タイに液体塩こうじの専用工場を開設。液体塩こうじで「食の産業革命」を目指す。

レシピと販促の力で、
現場の営業力を強化!

レシピ開発と販促企画を通して、「液体塩こうじ」の可能性の追求と市場理解の促進に取り組んでいる。発売当初は「これ一本で」作れるレシピにこだわったが、その制約がお客様のハードルになると発想を転換。定番調味料と組み合わせた使い方も積極的に推進し、可能性をさらに広げている。
また、公式YouTubeチャンネルでは、自ら企画・編集・出演を担当し、動画コンテンツの展開を推進した。大きな苦労もあったが、結果的に社内コミュニケーションの活性化、営業ツールの拡充にも繋がった。
さらに、月1回の社内販促会議「塩こうじ会議」では事務局を担当。参加メンバーが自発的に成功事例を共有し合う場へと雰囲気づくりから改革を行った。全国の営業と密に連携し、全社的な営業推進力とブランド育成に貢献している。

「一家に一本の基礎調味料」を
実現するために
まだまだチャレンジは続く。

入社以来、家庭用商品の営業一筋。発売当初はバイヤーとの商談も苦労の連続だった。液体タイプではない、粒タイプの塩こうじの色は「白」だが液体塩こうじの液色は「ゴールド」。液体塩こうじを見て「これが塩こうじ?色が違う」という反応が多く、当初は説明に時間を要した。また「粒タイプの塩こうじと変わらないからいらない」と言われることも。浸透力や使い勝手の良さなど、液体だからこその特長は数多くあるのだが、導入を実現するのはそう簡単なことではない。提案に行き詰った時にヒントを得ていたのが、社内の部署横断で実施している「塩こうじ会議」。この会議では参加者全員で塩こうじをどう提案していくかを議論する場で、現在も続いている。目標は液体塩こうじをどの家庭にも1本ある調味料にすること。それだけの商品だと思う。バイヤーに何度でも説明を繰り返す。諦めはしない。先日、長く提案を続けたお客様に液体塩こうじを採用いただいた。うれしかった。だが、量販店、スーパーへの採用率100%を目指す彼にとってはあくまでも通過点だ。

今後はクリーンラベルが主流に。
時代が液体塩こうじを求めている。

加工業務用販売統括部では、業務用領域の営業を担当。外食・中食産業へ液体塩こうじの提案を行っている。液体塩こうじの販売を始めた当初は苦戦した。「塩こうじのブームは終わった」という声も多く、提案すら聞いていただけない。最盛期は数十社が参入し競争が激しく、塩こうじ自体に良いイメージを持たない人もいた。雑味や麹臭を抑えたハナマルキの塩こうじ。それを圧搾した液体塩こうじは殆どクセがない。使ってもらえばわかる。新規開拓のために何軒もの飲食店に飛び込み営業をしたことがあった。その中ですでに液体塩こうじを使用してくれていた店舗があった。うれしかったし、励みにもなった。そんな苦闘を続けているうちに、採用事例が重なってきた。まだ満足はしていないが、液体塩こうじは「世界の基礎調味料になる」と確信している。現在、世界的なトレンドである「クリーンラベル」の流れが日本にも広がり、自然の力による様々な調理効果を持つ液体塩こうじは、添加物の代替としての期待も大きい。わかりやすい表示やシンプルな原材料やが支持される時代。液体塩こうじのニーズはさらに高まるはずだ。

液体塩こうじを世界の調味料へ。
プロを中心に海外でも確かな手応え。

海外営業部長として、海外展開を担当。海外は、国内営業とは異なり、業務用・家庭用の区別はなく、その国・地域のあらゆるチャネルで、すべてのハナマルキ商品を扱う。「発売当 初、海外では『塩こうじ』はまったく知らない、聞いたことがない、という調味料。説明には苦労しました。その色から、油や酢と誤解されることもありました」。一方で、液体塩こうじは肉や魚の下味や味付けに使える〈汎用性の高い〉調味料であることから、国を選ばない商品。どの国にでも提案ができる。最近では、フランスやイタリアの一流シェフが絶賛し、世界の食品メーカー、レストランでの採用が始まっている。印象的なエピソードとして、欧州のあるシェフにSNSで液体塩こうじを紹介いただいたことがあった。その惚れこみようを見て驚き、自信を深めたと語る。この商品は世界で通用する。現地のメインストリームで日常的に使用される調味料にもなる。世界中に広がる姿を自分の目で見たい」。世界への挑戦は始まったばかりだ。

コーポレートシェフが挑む、
世界の料理とのマッチング。

テクニカルサポート室は、塩こうじの分析や調理効果を調べる〈調理化学〉とメニュー開発や調理を担う〈調理技術〉の両輪で業務用営業を支援する部署。液体塩こうじの拡大戦略の一つとして誕生した部署であった。かつてはフレンチのシェフだったが2015年秋にハナマルキに転職。彼の豊富な経験と知識は商談の後押しになっている。海外での提案を始めた頃に、タイで何度も現地企業へのプレゼンを行った。「8品ほど試食メニューを出しましたが初日の反応が悪く、頭が真っ白に。必死にメニューを見直しました」。夢でうなされるほど、追い込まれた。反応の良いものだけを残し、開発した新メニューに入れ替える。そして、また反応をみる。これを愚直に繰り返した。今では、タイのみならず、欧米、中国、東南アジアと世界を飛び回っている。「海外のどの国で提案しても、液体塩こうじは好評。液体塩こうじが世界の発酵調味料になる日は近いと思います。」

※所属部署や組織は取材当時のものです。

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