70年前の伝統製法を現代に甦らせる
CHALLENGE
チャレンジ
100年の技術を結集し、「おいしい減塩」を追求。
近年、健康志向が社会全体で加速する中、消費者調査によりみそ市場においても「減塩」へのニーズが特に高まっていることが判明。数多くのロングセラーブランドを持つハナマルキですが、この高まる需要に対し、新たなブランドを立ち上げることを決意。世の中に根付いた「減塩は物足りない」というイメージを払拭すべく、醗酵研究室チームの新たな挑戦がスタートしました。
IDEA
アイデア
70年前の伝統製法「追いこうじ」を現代に蘇らせる。
課題解決のヒントは、商品会議で出た「70年前の伝統製法『追いこうじ』を復活させてはどうか」という一言でした。これは、みその熟成段階で追加の米こうじを投入し、二段階の熟成を重ねる製法です。従来品と比べこうじを約2倍使用することで、旨みとコクが大幅に向上。さらに熟成を二段階に分けることで複雑味が増すため、減塩でも濃厚な味わいを実現できると考えました。手間がかかるため途絶えていたこの技術を、現代の生産ラインで安定させるため緻密な検証を重ね、ついに「追いこうじ製法」の復活に成功。「減塩なのに美味しい」という革新的な製法を確立しました。
RESULT
リザルト
みそ売り場に新しいスタンダードを確立!
「追いこうじみそ」は、製法だけでなく、現代のライフスタイルに溶け込むシンプルなパッケージも話題となりました。70年前の製法という「伝統」と、現代的なデザインやプロモーションという「革新」を融合させるという戦略により、みそ売り場に新しい価値を確立。その結果、発売以来年々売上を伸ばし続けており、ハナマルキの新たな柱となるブランドに成長しています。
絶対に妥協しない!
最高の味を求めて「追いこうじみそ」の量産化に挑んだ開発者の執念

みその熟成段階で米こうじを追加する「追いこうじ製法」は、手仕込みみその製法として社内で継承されてきた。醗酵研究室のミッションは、その手仕込みの美味しさを「量産化」することだった。工場の生産に落とし込む前に、無添加かつ減塩という市場ニーズを満たすため、従来の追いこうじ製法から設計を根本的に変更し、手作業で何パターンも試作。工場の作業性だけでなく「おいしさ」を絶対的な基準とし、最適解を探った。最も肝となったのは、熟成の条件だ。追いこうじ製法は、米こうじを追加する前と後で期間も条件も変える「二段階熟成」が必要となる。短期間で発売に漕ぎ着けるため、工場に無理難題を要求していると分かりつつ、「妥協はしない」姿勢で調整を重ねた。苦労の末、テスト品が社内で「本当に美味しい」と評価された時は、開発者として心底安堵した。みその可能性は尽きない。追いこうじみそのように抜本的なイノベーションを起こすべく、常に他業界にもアンテナを張り、常識を変える挑戦を続けていきたい。
「現場の英知がみその常識を変えた!
無謀と思われたスピード開発への挑戦。

構想から初回生産まで、現場に与えられた時間はごくわずか。「他社に先を越されたら意味がないという使命感のもと、スケジュールは極限までタイトだった。通常ではありえない超短期間での量産化は各部署との連携はもちろん、伊那工場設立時からのパートナーである地元機械メーカーとの「縦横無尽な連携」があったからこそ実現した。
最大の課題は、“製造工程の確立”。機械メーカーの図面を現場の知恵で修正し、こうじの粒を壊さない独自のプロセスも確立した。試運転で大きなトラブルに見舞われたが、機械を大幅に改造する大胆な決断で困難を打破。充填ラインで発生した想定外の課題も、既存機械の修正で乗り越えた。「追いこうじみそ」は手間はかかるが、「美味しい」というお客様の声
が私たちの原動力。おかげさまで売上は年々伸長している。お客様の期待に応え続けるため、現場の挑戦は終わらない。
30案から選んだ斬新なデザインと
「体感」を軸に広がる追いこうじみそ。

追いこうじみそのパッケージデザインは、約30案の中から検討した。事前にデザインを調査にかけたところ、票を集めたのは、デザインはきれいだけど、いわゆる今までの「みそらしい」デザイン。これでは「私たちがこの商品に込めた覚悟が伝わらないのではないか」「店頭ではっきりと差別化できるデザインがいいのではないか」という結論に至り、これまでにないシンプルで斬新なパッケージデザインを採用した。今ではこのデザインが好評で、追いこうじみその存在感を高めている。
また、「発売後にどうPRしていくか」という点にも注力してきた。 社内の一体感を高めるために、社内会議で追いこうじみその試食会を実施したり、提案のための勉強会や販促事例の共有などを行ってきた。また、「液体塩こうじ」で培ってきた「お客様に体感してもらう」販促をとことん取り入れた。食べてもらえば分かる。その信念で、サンプリング専用商品を開発。試食や料理教室も積極的に展開している。
追いこうじみそがどんどん世の中に広まっている実感がある。引き続き、多くの方に手にとっていただけるようPRに努めていきたい。
※所属部署や組織は取材当時のものです。

減塩追いこうじみそ 650g
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