• プレスリリース
  • 2026.08.31

ハナマルキ、米こうじの加熱・熟成による「旨味アップ」機能を発見! 塩こうじが持つ機能を「無塩」で実現、安定供給可能な新製法への道筋を確認 ~9月に開催される日本調理科学会2026年度大会で発表~

味噌・醸造製品メーカーのハナマルキ株式会社(本社:長野県伊那市、代表取締役社長:花岡周一郎、以下当社)は、米こうじそのものに加熱・熟成処理を施すことで、食材の味の厚み(コク)を含む様々な風味(以下、旨味)をアップさせる新たな調理機能が引き出されることを発見いたしました。
本研究成果は、当社既存製品旨味増強機能を「無塩」で実現する可能性すとともに、従来製造プロセスの制約けないたな生産モデルの確立がることが期待されます。
なお本研究の詳細は、20269月に開催される「日本調理科学会2026年度大会」にて発表いたします。

研究の背景

当社ではこれまで、こうじが食材旨味をアップさせる効果応用し、独自技術による「熟成こうじパウダ」などを展開し、ご好評をいただいてまいりました。一方で、既存製法では製品塩分まれることや、製造プロセス理由から需要じた大幅増産しいという課題がありました。
そこで本研究では、減塩幅広食品加工ズにえるため、こうじ単独無塩)の処理によって既存製品同様旨味アップ効果発現させ、かつ需要わせて柔軟安定製造できるたな処理方法確立目指し、検証いました

研究成果の概要

研究の結果、以下の成果を得られました。

1.熟成と焼成による「旨味アップ」機能の確認
米こうじに含まれるグルタミン酸と糖の濃度を指標に米こうじの熟成条件を検討した結果、60℃で6時間の熟成が最適であることが分かりました。さらにこの熟成米こうじを焼成し、唐辛子抽出液やコンソメスープに添加したところ、辛味持続に加え、高い旨味持続効果が認められました。

2.メイラード反応物(5-HMFおよびDDMP)の関与を検証
この熟成米こうじには、先行研究にて当社熟成こうじパウダ」の旨味アップにわるメイラ反応物として見出ていた「5-HMF(5-ヒドロキシメチルフルフラ)」および「DDMP(2,3-ジヒドロ-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-(4H)-ピラン-4-オン)」がまれていることが判明しました。これにより、「無塩」の米こうじにおいても、既存製品と同等の呈味増強成分生成できることが官能評価結果とともに実証されました。

今後の展望

本研究による熟成焼成わせた処理により、以下実用化けたきな展望けました。

熟成こうじパウダ」と同等機能を「無塩」で実現
    
塩分にせず使用できるため、より広範調理法加工食品昨今減塩・健康志向ズに対応した製品          
    への展開可能となります。

こうじからのダイレクト製造による量産・安定供給体制確立
こうじから直接機能性成分せるため、従来製造プロセスにられず、今後市場拡大にも柔軟対応できる持続可能製造モデルの構築期待されます。

当社今後本研究成果かし、国内外幅広のニズにえるたな調味料・食品素材開発推進してまいります。

学会での発表

●学会名:日本調理科学会2026年度大会
●日時:202691()11:15~11:45
●演題:加熱熟成プロセスが米こうじに付与する「旨味アップ」という新たな調理機能の発見
●会場:同志社女子大学 今出川キャンパス
●発表者:山本英作、千葉智